形成外科

形成外科

形成外科って、 何を治療しているの?と思われている方が多いと思います。
よく聞かれますが、なかなかひと言では答えるのは難しい質問です。簡単に説明すると、身体に生じた組織のさまざまな異常や見た目の問題について診療を行っている外科系の専門領域です。
対象とする特定の臓器はありませんが、頭のてっぺんからつま先 までの全身の体表面の問題を取り扱っています。

対象となる症状、病気の例

  • きず、 やけど

    ・顔のきず

    ・腕のやけど

  • きずあと、拘縮(ひきつれ)、ケロイド
    きずそのものの治療から、 きずあとやそれに伴うひきつれの治療を行います。

    ・下唇のきずあと

  • 皮膚・皮下腫瘍(ほくろ、あざ、できもの、皮膚がんなど)
  • まぶたの疾患
    眼瞼下垂症 上まぶたが十分に上がらず目が開けにくい状態です。
    物が見にくい以外に、無理をして目を開けている影響で周囲の筋肉がこわばり、頭痛や肩こりなどの症状が生じることもあります。
    また、眠たそうに見える、目がくぼむなどの見た目の問題も生じます。
    手術によって、症状の改善が期待できます。
    眼瞼内反症(逆まつげ)など

    ・眼瞼下垂症

  • 巻き爪などの爪の疾患
  • 難治性潰瘍(褥瘡などの治りにくいきず)
  • 腫瘍切除後の再建(乳房再建など)
  • リンパ浮腫
    リンパ浮腫外来での圧迫治療と組み合わせて、当科ではリンパ管吻合などの外科的治療を行います。

    ・右下肢リンパ浮腫

  • 腋窩多汗症や腋臭症(わきが)のボトックス注射や手術

外科系の診療科ですので手術治療が多いですが、最近では手術以外の治療方法も多く扱っています。
まず、受診して診察を受けていただき、どういった治療法がいいのか、ご説明・ご相談しながら決めていきます。手術は基本的に予約制で行っています。

これまで悩んでいたけどどこに相談していいか分からずに諦めていた異常を改善できるかもしれません。ぜひお気軽にご相談ください。

医師紹介

森川 綾(もりかわ あや) 

形成外科はまだなかなか馴染みの少ない診療科だと思います。
きず・やけど、きずあと、皮膚腫瘍、眼瞼下垂など体の表面に起こる様々な疾患を取り扱います。
また、他の診療科の先生方と連携し、乳房再建やリンパ浮腫診療も行って行きます。患者様に分かりやすい説明を心がけていきますので、何科に受診したらいいのか分からないというお困りごとから、何でもお気軽にご相談下さい。

専門分野 形成外科
出身医局 佐賀大学
資格/認定 日本形成外科学会専門医