
「おうちに帰るためのリハビリテーション」を目標に、入院早期から、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ、ソーシャルワーカー、管理栄養士、薬剤師など多職種で協働して取り組む、チーム医療を展開しています。住み慣れた環境に戻るため、患者さん個々の生活環境、生活習慣を把握し、患者さんに適したリハビリテーションをオーダーメイドで提供します。
リハビリテーション室は230㎡の機能訓練室、言語聴覚室2部屋、ADL訓練室からなり、下記の訓練機器を備えています。理学療法士14名、作業療法士13名、言語聴覚士3名と計30名のスタッフで365日リハビリテーションを提供しています。スタッフには専門理学療法士、認定理学療法士、呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士など高度専門資格を有したスタッフがおり、疾患や障害に適したエビデンスに基づいた治療を行っています。
機能訓練機器

ティルトテーブル
筋力低下や血圧低下により通常の起立訓練ができない方に使用します。ベッドが起き上がることによって、任意の角度で起立訓練が実施できます。

エルゴメーター各種
訓練用の固定自転車です。通常の自転車タイプと椅子に腰かけて漕ぐタイプがあります。

ニューステップ
椅子に腰かけて両手足を交互に屈伸運動する機器です。低負荷から高負荷の全身運動が行えます。

HAL(腰タイプ)
足腰の筋力低下に対し、体幹・下肢の支援を行うロボットスーツです。

重心動揺計(バランスコーダBW31)
立位重心の評価及びバランス訓練に使用します。

脳ポチ(高次脳機能障害治療器)
32インチのタッチパネルを用いた高次脳機能障害や脳トレーニングを行う機器です。
平行棒各種
手すりの形状が異なる平行棒を設置し、歩行レベルに応じて訓練できます。
プラットフォーム各種
マット上での運動に加え、高さを調整できる物もあり適切な高さでの座位訓練や立ち上がり訓練に使用します。
起立作業台
立位を補助された状態で、机上での訓練課題を行います。
他、練習用階段、肋木、OTテーブル、サンディングテーブルなどあります。
物理療法機器

ハイボルテージ電気治療器(酒井医療フィジオアクティブ)
瞬間的に高電圧を通電し、鎮痛、筋トレを行います。上記のフィジオソノとコンビネーション治療が可能で、超音波のマイクロマッサージ効果と電流の鎮痛作用により、血行を促進し、疼痛を鎮めることで短時間での治療が可能です。

超音波治療器(酒井医療フィジオソノ)
急性期から慢性期の筋肉内の異常を改善します。

In Body(470)
身体の水分量、タンパク量、脂肪量、ミネラル量などの体成分を測定し、身体部位別に筋肉量、脂肪量を示すことができます。
他、ホットパック、マイクロウェーブ、渦流浴、腰椎/頸椎牽引機、低周波治療器などあります。
「病気になっても、生活の障害を持っても、安心して暮らせるために」
退院直後は入院生活からの環境変化に適応できず、入院中できていた事ができなくなったり、病前と同じ感覚で動いてしまい転倒してしまったりと非常に危険な期間です。必要な患者さんには、リハスタッフがお宅に伺う「退院前訪問指導」など入院中から在宅支援スタッフも含めた退院後の生活の準備を行います。退院後にスムーズな在宅生活が送れるよう、必要に応じて入院中に担当したリハスタッフによる訪問リハビリテーションの提供や、通所リハビリテーションの提供を行っています。
病気になっても、生活の障害を持っても、
安心して暮らせるために
年間を通じて臨床実習生を受け入れています
見学実習・評価実習・総合臨床実習生を8校より受け入れ、後輩の育成にも力を注いでいます。